CoCoCALCの処理の流れについてご説明します。
初期設定フェーズ #
① 部門マスタ #
自社内の事業所や拠点を管理するために、「部門マスタ」に登録を行います。登録単位は、事業部単位、支社単位、あるいは工場や営業所などの拠点単位など、排出量の管理目的に応じて柔軟に設定可能です。階層構造は最大2階層まで対応しており、たとえば「本社 > 管理部」といった形での登録も可能です。
② 排出活動マスタ #
温室効果ガス(例:二酸化炭素[CO₂])を発生させる活動内容をあらかじめ登録しておくマスタです。たとえば、ガソリンの使用、電気使用量、物流や廃棄物の処理などが該当します。各活動には、対応する排出係数(排出量を計算するための基準値)を紐付けて管理します。排出係数は、環境省などが提供している標準データベースを参照して登録するほか、自社で測定した実測値を利用することも可能です。
データ入力フェーズ #
③ 排出量データ入力 #
毎月の排出活動に関する「活動量(たとえば使用量や処理量)」を入力します。入力の際には、あらかじめ登録された「排出活動マスタ」を参照して行います。部門ごとに入力することもできるため、拠点別・部署別などの詳細な管理が可能です。入力されたデータは「排出量データベース」に蓄積され、後述する各種分析資料の元データとして活用されます。
④ 排出量計画入力 #
排出量の削減計画や管理目標を設定するため、部門別・月別に「計画値」を入力します。この計画値は、実績値との比較(計画比)を行う際の基準となり、進捗管理や改善施策の評価に活用されます。
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分析資料出力フェーズ #
⑤ 各種分析資料 #
蓄積された排出量データをもとに、さまざまな角度からの分析資料を簡単に作成できます。代表的な帳票は以下の通りです:
•排出量構成表:部門や活動別に排出量の構成比を確認できます。
•月次推移表(前年比・計画比):月ごとの排出量の推移と、前年同月・計画値との比較が可能です。
•部門別集計表(前年比・計画比):部門単位での排出量の集計や、過去実績や計画値との比較ができます。
•その他の分析資料:目的に応じたカスタムレポートの作成にも対応しています。