排出活動を設定する

はじめに #

CoCoCALCでは、自社の排出活動を 「排出活動マスタ」 に登録します。排出量データを入力する際は、この排出活動マスタから該当の排出活動を選択して入力を進めます。排出活動マスタには、各排出活動の 排出係数 を登録する必要があります。「算定・報告・公表制度」や「環境省 排出原単位データベース」の排出係数を参照できるほか、実測値などを基にした排出係数を登録することができます。

この画面では、標準的な排出活動の登録はもちろん、自社独自の排出活動を設定することも可能です。

画面構成 #

排出活動設定画面は以下の要素で構成されています:

  1. タイトルエリア – 画面上部の「排出活動設定」というタイトルが表示されている緑色の帯部分
  2. 表示順切替エリア – タイトルエリア内にある「Scope」「コード」「更新日時」のラジオボタン
  3. 検索フィルターエリア – Scope・カテゴリ選択ドロップダウンとキーワード検索ボックス
  4. 排出活動一覧テーブル – Scope、コード、排出活動名、活動量単位、排出係数、備考、操作アイコンを表示するテーブル
  5. 新規追加ボタン – テーブル上部に表示される「新規追加」ボタン(編集権限がある場合のみ表示)

基本操作 #

排出活動の表示と検索 #

排出活動設定画面にアクセスすると、登録されているすべての排出活動が一覧表示されます。一覧には以下の情報が含まれています:

  • Scope – 排出活動のScope区分(1, 2, 3)とScope3の場合はカテゴリ番号も表示
  • コード – 排出活動のコード
  • 排出活動 – 排出活動の名称
  • 活動量単位 – 排出量計算時に使用する活動量の単位
  • 排出係数 – CO2排出量を計算するための係数
  • 備考 – 補足情報
  • 操作アイコン – 編集(ペンアイコン)と削除(ゴミ箱アイコン)の操作ボタン

テーブルの下部には、表示されている排出活動の総件数が表示されます。

表示順の切り替え #

画面上部のラジオボタンで、排出活動の表示順を切り替えることができます。

  1. Scope – Scope順(1, 2, 3)に表示します
  2. コード – 排出活動コード順に表示します
  3. 更新日時 – 最近更新された順に表示します

選択した表示順はセッション中に保存され、次回アクセス時にも同じ表示順が適用されます。

Scope・カテゴリによるフィルタリング #

画面上部のドロップダウンメニューから、特定のScopeやカテゴリでフィルタリングすることができます。

  1. 「全項目」を選択すると、すべての排出活動が表示されます
  2. 「Scope1」「Scope2」「Scope3」を選択すると、各Scopeの排出活動のみが表示されます
  3. 「3-1」「3-2」などを選択すると、特定のScope3カテゴリの排出活動のみが表示されます

キーワード検索 #

検索ボックスに検索キーワードを入力し、検索ボタン(虫眼鏡アイコン)をクリックするか、Enterキーを押すと、入力したキーワードに一致する排出活動のみが表示されます。検索は排出活動名、コード、備考などのフィールドで行われます。

排出活動の管理 #

排出活動の新規登録 #

新しい排出活動を登録するには:

  1. テーブル上部の「新規追加」ボタンをクリックします(編集権限がある場合のみ表示)
  2. 「排出活動 登録」モーダルが表示されます
  3. 必要な情報を入力します(詳細は排出活動登録・編集画面の入力項目を参照)
  4. 「保存」ボタンをクリックして登録を完了します
  5. 登録が成功するとメッセージが表示され、一覧に新しい排出活動が追加されます

排出活動の編集 #

既存の排出活動を編集するには:

  1. 編集したい排出活動の行にある編集アイコン(ペンのアイコン)をクリックします
  2. 「排出活動 編集」モーダルが表示されます
  3. 情報を変更します
  4. 「保存」ボタンをクリックして変更を確定します
  5. 編集が成功するとメッセージが表示され、一覧が更新されます

※活動量単位を変更する場合、既存の排出量データへの影響を確認する警告メッセージが表示されます。

排出活動の複写 #

既存の排出活動を複製するには:

  1. 複製したい排出活動の行を右クリックし、コンテキストメニューから「複写」を選択します
  2. 「排出活動 複写」確認モーダルが表示されます
  3. 「実行」ボタンをクリックして複製を実行します
  4. 複製が成功するとメッセージが表示され、一覧に複製された排出活動が追加されます(名前の先頭に「コピー:」が付きます)

排出活動の削除 #

排出活動を削除するには:

  1. 削除したい排出活動の行にある削除アイコン(ゴミ箱のアイコン)をクリックします
  2. 「排出活動 削除」確認モーダルが表示されます
  3. 削除する排出活動名を確認し、「実行」ボタンをクリックします
  4. 削除が成功するとメッセージが表示され、一覧から該当排出活動が削除されます

複数排出活動の一括削除 #

複数の排出活動をまとめて削除するには:

  1. 削除したい排出活動の行を複数選択します(Ctrlキーを押しながらクリックすると複数選択できます)
  2. 選択した行のいずれかで右クリックし、コンテキストメニューから「削除」を選択します
  3. 「排出活動 削除」確認モーダルが表示され、削除する排出活動の件数が表示されます
  4. 「実行」ボタンをクリックして一括削除を実行します
  5. 削除が成功するとメッセージが表示され、一覧から該当排出活動が削除されます

排出活動登録・編集画面の入力項目 #

基本情報 #

  • 排出活動名(必須)- 排出活動の名称
  • コード – 排出活動を識別するコード(任意)
  • 排出原単位種別(必須)- 排出係数のデータベース種別(算定報告公表制度、事業者別排出係数など)
    • 「カスタム」を選択すると、独自の排出活動を設定できます
  • 年度 – 選択した排出原単位種別の年度
  • 排出原単位 – 選択した排出原単位種別・年度に基づく排出原単位の詳細(種類や区分など)

排出原単位情報 #

  • 活動量単位 – 活動量の単位(kWh、L、t など)
  • 排出係数 – CO2排出量を計算するための係数
  • GWP – 地球温暖化係数(温室効果ガスの種類によって変わります)
  • Scope(必須)- 排出活動のScope区分(1, 2, 3)
  • カテゴリ – Scope3の場合のカテゴリ区分(1~15)

詳細情報 #

  • 備考 – 排出活動に関する補足情報

よくある質問 #

Q: 「排出原単位種別」と「排出原単位」の違いは何ですか?
A: 「排出原単位種別」はデータソース(算定報告公表制度、事業者別排出係数など)を指し、「排出原単位」はその中の具体的な項目(電力、重油、ガソリンなど)を指します。

Q: カスタムの排出活動とは何ですか?
A: 標準のデータベースにない独自の排出活動を登録するための機能です。「排出原単位種別」で「カスタム」を選択すると、独自の単位や排出係数を設定できます。

Q: 排出活動の複写はどのような場合に便利ですか?
A: 類似した排出活動を登録する場合に、既存の排出活動を複写して一部を修正する方法が効率的です。例えば、地域別に少しずつ異なる排出係数を持つ活動などの場合に便利です。

Q: 活動量単位を変更すると既存のデータにどのような影響がありますか?
A: 活動量単位を変更すると、既に入力されている排出量データの解釈に影響する可能性があります。例えば、「kg」から「t」に変更した場合、同じ活動量の数値でも計算結果が大きく変わります。そのため、変更時には警告メッセージが表示されます。

Q: 排出係数を手動で変更できますか?
A: ユーザー設定により、標準の排出係数を手動で変更できる場合があります。変更可能な場合は、排出係数の入力フィールドが編集可能になります。

Q: 排出活動を削除すると、その活動を使用している排出量データはどうなりますか?
A: 排出活動を削除すると、その活動を使用している排出量データの表示や計算に影響する可能性があります。重要な排出活動を削除する前に、関連するデータへの影響を確認することをお勧めします。

Q: 「新規追加」ボタンが表示されません。なぜですか?
A: 「新規追加」ボタンは編集権限を持つユーザーにのみ表示されます。編集権限がない場合は、排出活動の閲覧のみ可能です。

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Updated on 4月 27, 2025
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